てやん亭゛・ジョウモン・ミートマン・バードマン・ごりょんさんのガンさんこと"岩澤博"率いるベイシックス・オフィシャルサイト

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第三章 表参道への道 その2

同潤会青山アパート

交通事故の大怪我から物の見事に復活した私は
早速二号店の出店の為に動き出しました。

とにかく物件探しです。

そこで先ずはエリアを絞り込むことから始めました。

やはり西荻窪のお店があるので
西荻窪から近い
荻窪
阿佐ヶ谷
高円寺等の中央線沿線から
永福町
久我山等の私鉄沿線と
かなりしらみ潰しで物件を見て回りました。

でも
俺も
シコタもコージも
何か気持ちが盛り上がらない。。。

コージに至っては
この二号店出店で頑張ろう!!!
って時に
密かに退職を決めていたからだ(>_<)

その件については後ほど述べるとして、、、

中央線沿線も
近くの私鉄沿線も
何か気分が高まらない…

と、言うのも
俺もシコタも…
てか、俺たち3人が出会った街

それが『原宿表参道』だった。

原宿の居酒屋で俺が店長を
そしてシコタがマネージャーで
コージが無口なアルバイトだった。

3人は原宿表参道に何か思い入れがある。

そんな俺だって
27才まで原宿表参道のアパレルで働いていたのだし
原宿表参道はとても特別な街だったのだ。。。

が、しかし

いくらバブルはとっくに弾けたとは言え

華の東京の原宿表参道だ…

やっぱ物件は高いし

なかなか良い物件も見つからない、、、

やっぱり俺たちには原宿表参道なんて高嶺の花だよ

シコタとコージにそう伝えて
俺はまた中央線沿線や
私鉄沿線の不動産屋巡りに明け暮れた。

そんなある日
常連様の経営するBARで
あるパーティーが行われた
何のパーティーだったかは忘れたけれど
俺の誕生日だったかな???

何かそう言う類のパーティーでしたが

そのパーティーで俺は決心を固めたんだ。

と、言うのは
パーティーも盛り上がって来たその時
何かの拍子でシコが着てた上着を突然脱ぎ出したんだ

何を急に脱ぎ出したかね?

と、思いきや

その瞬間

俺は『グッ』と来るものを目の当たりにする。。。

上着を脱いでシコが着ていたTシャツに
太いマジックでドデかく書いてあった言葉。

『てやん亭”原宿表参道進出計画』

と、書いてあるではないか!!!

それを見て俺の気持ちはもう揺るがない!

何が何でも原宿表参道に進出してみせる!

原宿表参道に店を出すんだ!

それが俺たちの目標なんだ!と、、、

シコ!ありがとう!

もう俺は迷わない!

絶対に表参道に俺たちの『てやん亭”』を出そうぜ!!!

そう固く誓い合った俺とシコタだった。。。

そして
またまた原宿表参道での物件探し

これには本当に時間を費やしました。

1年間は必死に探した。

同じ不動産屋さんに何度も何度も足を運んだ。

そんなある日
僕はある御縁で俳優の岩城滉一さんと食事をする機会に恵まれました。

岩城さんはとても気さくな方で
途中からは僕の事をヒロシ!ヒロシと呼び捨てにしてくださいました。

そしてこう言ってくださいました。

ヒロシ!男はヤルかヤラねぇかだ
でもよ
ヤレねぇオトコはもっとダセえ!

お前はそんな男になるなよ!

「………」

この岩城滉一さんの言葉が妙に胸に突き刺さった。

そしてその夜
帰宅して部屋に入ると
一軒の物件のFAXが届いていた。

そこには『原宿マンジビル店舗募集』と記されていた。

僕は岩城さんに言われた言葉の興奮が冷めやらないまま
何かこの物件に只ならぬ『縁』を感じた

まだ物件を見てもいないのに『ピン』と来るものがあった。

翌日の朝一に不動産屋さんに連絡を入れ
即申し込みを入れた

そして大家さんとの面接にこぎつけたのだ。

面接にこぎつけだからと言っても安心なんて出来ない。

当時は空前の美容室ブームで
カリスマ美容師なる人が
テレビやマスコミを賑わせている様な大ブームで
原宿表参道辺りに物件が出ると
その物件に何十もの申し込みが殺到する

当然この物件も
何十もの申し込みが殺到して
とてつもない激戦を戦わねばならない物件だったのです。。。

原宿にある『グリーンホームズ』というお洒落な不動産会社。

当然事務所もお洒落だ。

そのお洒落な応接室で大家さんとの面接は行われた。

僕は
はやる気持ちを抑えながら
表参道進出への気持ちを
想いの丈を語り
大家さんにその想いを伝えました。

「原宿表参道に店を出すことが『夢』だったんです!」と、、、。

すると大家さんは僕の顔を見つめながらニコリと微笑みながらこう言ってくださいました。

「あなたの西荻窪のお店行って来ましたよ、とても元気なスタッフさんで気持ちよく食事して帰って来たわよ」

「えっ?そ、そうだったのですか…」

「それはそうよ、どん人が借りるのか普通気になるでしょう?」

「それでは……?」と僕が恐るおそる聞くと

大家さんは再びニコッとして

「もちろん貴方と契約しますよ」

と、言ってくださいました。

その瞬間は
もう頭の中の火山が
一気に噴火したくらい嬉しくて嬉しくて嬉しくて
もう言葉にならない程の興奮が頭の中を駆け巡りました。

そして
大家さんだとも知らないで
接客をしてくれてたスタッフに感謝の気持がこみ上げて来て
俺は心の中で泣きまくりました(^^;;

ありがとうシコタ…

みんなありがとう!

お前達が良い印象を与えてくれたから契約が出来るんだぞ!

ありがとう!

本当にありがとう!!!

考えてみてくれ

あの原宿表参道だぞ…

日本一お洒落な街

原宿表参道。。。

とうとう俺たちのとんでもない夢が現実になる。

いや『夢』という言葉は嫌いだ

これは俺たちの『目標』だったんだ。。。

想いは叶う。。

そう

俺たちの想いが叶った瞬間でした。。。

つづく。。。

2016/6/6 11:08 BASICSヒストリー