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楽しんだものだけしか得られない何かがある。

2009.7.2 ガンさん日記

P06-07リーダーに聞け

楽しんだものだけしか得られない何かがある。

飲食の仕事って、本当は自分が遊びたい時間帯なのに、人が遊んでいる場所で仕事をするわけですよね。

で、逆に一般の人が仕事をしている時に、ようやく少しだけ遊べる時間が取れる。

でも、私の考えはそうじゃなくて、人が遊んでいる時間も思いっきり楽しんで仕事をして、人が仕事をしている時はさらに遊んで、結局一日中楽しんじゃおうということなんです。飲食のしごとなら、それが可能です。

宮古島への旅行(社員旅行)も、博多や大阪へのグルメの旅も、決して「研修旅行」とは呼ばない。

そこにあるのは、形式より、まず楽しもうの精神。地方ごとの食文化や食べ歩いた飲食店の魅力等、楽しんだからこそ、そこで吸収するものも大きく、楽しんだものだけしか得られない何かがある!

ブランドや仕組みで人は育たない。ゼロから考えるから人は育つ。

研修旅行という概念がないように、コンセプトやブランド、業態開発といった概念もほとんどない。

また何年後に何店舗を展開するといった目標も掲げていない。あるのは人づくりというテーマだ。

ブランドでは人は育たないと思っています。ブランドやコンセプトは、人が成長していく上で重石となってしまい、伸びる個性も伸びなくなる可能性があると思っているのです。

た とえば、新しい店を創った。で、お客様が来ない。そこがスタートラインで、みんなで大いに悩み、アイディアを練って、実際に試してみて・・・の繰り返し。 さんざん悩んで、もがき苦しみながら、でもどこかで楽しさも共有できる。それは人がブランドに頼らず、自分で勝負できる環境だからなんです。

1対1から始まるストーリー。人間力が店の価値を決める。

飲食店に入っていく時、ここから展開されるストーリーの第一歩は、1対1による人と人とのコミュニケーションなんです。

飲食で仕事をする人はまず目の前のお客様をどう楽しませることができるか。これが常に問われているし、1対1だからこそ、そこには大手企業や個人店といった資本力にも左右されず、公平に勝負できる楽しさがあるのです。

飲食業界求人情報サイト「グルメキャリー」さんのインタビューより引用
文:高木 正人
写真:ボクダ茂

2009/7/2 10:45 ガンさん日記