今から30年前
僕が一人で西荻窪で9坪の小さな居酒屋を開業した頃、いつもわりと遅い時間に御来店された御夫婦がりました。
その御夫婦は必ず牛すじ肉の辛い煮込みを必ず注文してくれて
必ず僕に「大将も何か飲みない」と、お酒を飲ませてくれました。
恐らく同じ飲食店関係のお仕事をなされているのだと思ってはいたけど
なかなか正体を教えてはくれない
何か不思議なんだど
とても優しい御夫婦でした。
随分と時が過ぎてある時連れの方が御夫婦の正体を教えてくれた「吉祥寺の鮨勝だよ、、」と。。。
しかしながら僕も毎日現場に立って仕事をしていたので
僕は御夫婦のお店には殆ど行けず
せいさん(ご主人の呼び名)御夫婦が頻繁にに僕の店に来て下さいました。
あれから30年…
お母さん(奥さまの呼び名)も大病を患いながらも無事に治ってまだまだ現役かと思いきや、、、風の便りで「せいさんの店が10月で閉店するらしい」と聞いた。
それは閉店前に一度行かねばならぬ、、、
で、昨日行ってきました。
いつもながらの優しいお母さんと少しはにかみながら包丁を握るせいさん。。。
お母さんが俺に言う
「あなたもいつもお母さん(俺の母ちゃん)と二人で頑張ってわね、私たちはお母さんの接客が好きだったのよ」と、言われた瞬間俺は堪えきれずに泣いた😭
店を出途端にお母さんが抱き付いて来たので、俺とお母さんは抱き合って泣いた😭
吉祥寺『鮨勝』は間もなくその47年間の歴史に幕を閉じようとしている。
せいさん
お母さん
お疲れ様でございました
あの頃は大変お世話になりました。
今でも感謝しております🥲
あー泣いた泣いた😭
そして
呑んだ呑んだ🍶
2023/10/21 12:31 ガンさん日記