僕は昔、西荻窪でたった9坪の店を一人で始めました。
人を雇う余裕なんないから必死になって毎日一人で頑張って働いた。
程なくして店は大繁盛して、スタッフも雇う事になり店の小さな事に悔しさを感じてた
「もっと売上稼げきたいなぁ…」
店のキャパは小さいけど
「あと椅子が一脚二脚あればもっと売上稼げるのに…」と、そんな想いをしながら、、、
ある時トイレの扉が壊れて交換した。
勿体ないからその壊れた扉を、店の外の通路に酒のケースの上に置いてテーブル代わりにして即席の席を設けたらお客様は喜んでそこに座ってくれた。
そのおかげで微々たる売上が増えた。
そんな僕は「居酒屋にとっての一席の重み」「一席の大切さ」を痛感したのでした。
以来僕はセコイと思われようがその想いは今でも変わらないんですよね
渋谷『ビストロミートマン』。
家賃が高いからテラス席を設けたんだけど、いつの間にか席を潰して物置き(冷凍庫冷蔵庫)が置かれている事にずっと疑問を感じてました。
この前はカウンター上に汚れた炊飯器が置かれてコート掛けスペースにもなっていたのを俺が見かねて文句を言った。
彼らには「一席の重み」「一席の大切さ」「あと椅子が一脚二脚あっらなぁ」と言う気持ちが全くゼロである。
ハングリーさのかけらも無い。
確かに店は大繁盛していて氷や食材や調味料を置くスペースが不足しているのはわかるけど
席を潰してまでそれをやるって居酒屋で働く者にとって有るまじき行為でらある。
完全に「繁盛病」ですね、、、
俺だったら氷なんてクーラーボックス🧰か発泡スチロールに詰め込んで店の外に置き
さらにそれを台にしてテーブル代わりに即席の席を造る方にしか頭が回らない
セコイと思われようがなんと思われようが俺は一席の重みや一席の悔しさを身に沁みて体験してきたからこんな発想にしかならない😓
でも、これが借金を抱えている経営者と従業員との温度差なんでしょうが
俺にはそんな妥協する気持ちも微塵もない、、、
何故なら
それがBASICSだし
そんな悔しい想いの積み重ねがあったからこそ今まで30年以上頑張って来れたからだ。
昔のインタビュー記事で僕はこんな事を言っていた
「悔しい思いをしても楽しめる奴が成功する!」なんだと…
その想いも今だに微塵も変わってはいない。。。
飲食店経営者はハングリーに気持ちを失ってしまったらお終いなんだよね…
愚痴が長くなってすみませんでした。