昨日、月末の幹部会で色々と文句言ったんだけど、何か今ひとつ上手く伝える事が出来なかったので補足します。
丁度今から5年前の6月28日に『カンブリア宮殿』に出させて頂いた時の事がSNSで過去の思い出として載っていたのを見てなるほど、、、と気づいた。
飲食店はブランド化することも大切だとは思うけど、そのブランドに頼って店が流行っても真の強いスタッフは育たないと熱弁している(笑)
そこでまた昔話になるのだけど、西荻窪で創業した当時は当然SNSなんて無い時代で携帯電話すら持っている人なんていなかった時代、、、
お店を繁盛させるには雑誌に取り上げてもらうか、来店されたお客様の口コミしかなかった時代。
まぁ店はものの見事に暇でした
散々苦労を恣意やられたが、それでも日々の努力と根性でお店のファンを増やして何とか時間をかけて繁盛店に育てる事に成功した。
そして二号店の表参道店は立地も街のポテンシャルも西荻窪の店とはえらい違いで開店早々に大繁盛して18坪で1000万を軽く売上てしまう、、、だかそこでスタッフ達は「繁盛病」となり、三店舗目の西麻布店は看板も出さず、メディアの取材も全て断り敢えてスタッフ達に苦労をさせる作戦に出た(笑)
メディアに取り上げられて店が流行っても、それはメディアが流行らせてくれただけでスタッフ達の真の実力では無いからだ、、、
当然だけど西麻布店は集客に相当の苦労を強いやられたんだけど
この西麻布店も色々とあったけど根性と気合いと努力で繁盛店に育てあげた。。。
その後の渋谷店も吉祥寺店も何処の店も俺は同じ方法を繰り返してスタッフ達に敢えて苦労をさせて集客に結びつけると言う、言わばゲリラ的な作戦で次々と繁盛店を作って来た。
だってその方が結果が出た時のスタッフ達の充実感はこの上ないものになるし、強いスタッフが育つからね…
しかし
時代が変われば店の流行らせ方も変わってしまい、今はTikTokやInstagram等のSNSで店は簡単にバズって簡単に繁盛してしまう世の中になってしまった事に俺は凄く憤りを感じてしまうのだ…
何を隠そう、当のうちの店も同じなんだよね…SNSで勝手に取り上げられて店がバズってお客様が殺到して店のスタッフ達の実力以上の結果や成果が出てしまう、、、と、なるとどうなるか?当然お店のスタッフ達は「繁盛病」になる。。。
もちろんSNSで紹介されるに値する料理を開発したりの努力は認めるけれど、いかんせん肝心な接客等のサービス面が雑になってしまい度々お客様からクレームを頂くことになってしまう事が増えたりする、、、
僕の最も尊敬する居酒屋のオヤジ
大阪京橋の屋台居酒屋「とよ」のとよさんだ。
この人のは本当に凄いです
ハングリー精神の塊です。
屋台だから全て立ち飲みです。
16時?の開店時間早々から毎日大行列です。
それでも日々ハングリーにお客様に食らいついてお客様を楽しませてお客様にサービス、接客、パフォーマンスに一切の手抜きと妥協をしない。
本当の本物の居酒屋界の人間国宝、居酒屋界の人間パワースポットだと勝手に思っています。
僕は居酒屋商売に迷ったら必ずこの人に会いに行ってパワーをもらってます。。。
先日20も30も歳の違う若者たちと呑みました。
正にSNS世代…
その中の一人が言いました「次の店舗は13坪ですから、まぁ900万も売れれば良いかなと思ってます」と、、、
店を出す+SNSでバズらせる=繁盛する。
この簡単な方程式が今のSNS世代の若手飲食店経営者なんだなぁ、、、と…俺は世代と時代の違いを肌で感じ受け止めながら思った
それでも俺はスタッフたちを
真の「強い飲食人」に育てたいと言う想いは全く変わらないんですよね…
店づくりは人づくり
息の長い店づくり
店舗数とかの記録よりも
お客様の記憶に残る店づくり
それが『BASICS』なのだから
以上です。