Netflixの『ストリートグルメを求めて』に「居酒屋とよ」が紹介されてからトヨさんの店には世界中から観光客が押し寄せて来る様になってしまった。。。俺が雑誌「繁盛出来る」の編集長である故立山さんのご紹介でトヨさんと出会ったのはもうかれこれ30年近く前の事だったと思う、、、
以来トヨさんの故郷奄美大島の喜界島にご一緒させて頂いたり。大阪で一緒にセミナーの講師をさせて頂いたりしてとても親しくさせて頂いております。。。


居酒屋とよさんの名物と言えばコレ

溢れんばかりの盛り付けが名物の「ウニクラ寿司」

この名物料理が一躍トヨさんを全国区の超有名店に知らしめる事になるのだが、、、この料理(ウニクラ寿司)はトヨさんが有名名物料理に仕立て上げたくて狙って作られた料理では無いと言う事。。。そこにはトヨさんらしく実に人間味のあるストーリーがあるのです。。。
ある時トヨさんはいつものように市場に出かけてその日の仕入れをしていたその時、市場の場内に財布が落ちているのを発見したトヨさん。中身を確認したらぎょうさん(沢山の)現金が入っていて「これは困っているに違いない!何としても落とし主を見つけ出して届けなアカン、、、」そう思って市場中を探して回ったそうです。
そしてとうとう落とし主は見つかりました。その落とし主はえらくトヨさんに感謝をして何か御礼をするから連絡先を教えてくださいと言って来ましたがトヨさんは「落とし物を持ち主に届けるのは当たり前です、御礼なんていりません」と、断固それを拒絶してその日は市場を出たそうです。
そして数日が過ぎたある日
今度はその落とし主である方がトヨさんを探し出してトヨさんのお店に信じられない量の沢山の雲丹とイクラが届いたそうです。。。何とその落とし主の方は雲丹やイクラを降ろしている業者の社長さんだったそうです。
しかしながらもの凄い量の雲丹とイクラを目の前にして途方に暮れるトヨさん。
そこでトヨさんは考えて思い付きました「どうせ御礼で貰った雲丹とイクラなんだから、巻き寿司の上に雲丹とイクラをドカーンと乗っけてお客様に喜んでもらえたサイコーやで〜」と、、、
それが「居酒屋とよ」の名物ウニクラ寿司の誕生の瞬間でした。
トヨさんが言うにはそのウニクラ寿司がめちゃくちゃ評判が評判を呼び連日連夜お客様が押し寄せてしまい、今度はウニクラ寿司を止めるにやめれなくなったそうです(笑)
これが大阪の「居酒屋とよ」を全国区の有名繁盛店にしたウニクラ寿司の誕生秘話なのだけど
まぁそれ以上にトヨさんのパワーと言うか人柄や人間味の溢れる接客に魅了されてお客様が集まって来るのは言わずと知れた事だと思います。
人気店の店主にはストーリーがあるし
繁盛店には必ずストーリーがあるし、名物料理にもストーリーがある、、、ただのパクリには何のストーリーも無い。。。いやウチも真似をしたりパクったりするけれど俺がいつも言うのは「どうせ真似をするのならば必ず本家本元を超えろ!でなきゃただのパクリで終わる、俺はそれだけは許さない」って言うのね。
博多串焼き業態も、それに続いた野菜巻き串も、スタッフを博多に行かせて焼き方も勉強させ、とことん追求させてクオリティを磨かせてて完成させました。
沖縄料理の店も同じ。
スタッフを沖縄に行かせて「ふーちばー」のキッチンに入れさせて頂きながら料理を教わりました。
そんな先人達の努力や苦労があっての「今」ですからね。。。
もちろんそのストーリーはまだまだ永遠に続いています。終わりの無いストーリーでございます♪
俺は大阪京橋の『居酒屋とよ』のトヨさんに会う度にいつも色々と学ばせて頂いております。
トヨさん
いつもありがとうございます^ ^