■秘技「見せびらかし!」
サンディエゴでメキシカンだのアメリカンだので
猛烈に魚介類禁断症状が襲って来たので
車を飛ばして小田原から沼津に魚介類を求めて旅に出た。
ここ沼津や小田原漁港に来て
改めて大衆魚の美味しさを痛感しました。
それは鯵です。
もともと鯵や鰯、鯖、秋刀魚などの光物は大好きなんですけど
漁港の小さな食堂で食べた鯵フライの美味しさにぶったまげた‼︎
小田原漁港にある『港のごはん屋さん』
この店の女将さん…
っていうか
お母さんっていう感じ。
『ウチの鯵フライは絶対美味しいわよ~』
そう自信満々で勧めてくれたし
オーダーが入ってから魚を開いて
骨を抜いて揚げるらしいけど
他の店は最初からコロモとか付けて仕込みしてあるのかね⁇
あそこまで自信満々で勧められたら
こっちはこっちで
ある種の催眠術にかかってしまう。
でもこれは飲食店の接客において
実に重要な事だと思ってます。
またそのお母さんの凄い所は
今日のキンキの煮付けは見事よ!
と、言っては
出来上がって他のテーブルに提供する前に
俺に見せてから提供するんだ…
『ねっ⁇見事なキンキでしょう~』てな感じで(笑)
お母さん!?
女将さん⁈
大変勉強になりました!
心の通った接客力、心遣い、自信満々での商品説明
お見事でした‼︎
鯵のタタキ。
シラス丼。
あまりの美味しさに二日連続で通ってしまった。
■新しい風が吹く時
渋谷百軒店に俺が『ジョウモン』を出して
もうかれこれ7年目に入る。
やろうか
やるまいか
今までで一番悩んだ物件がこの百軒店の物件だった。
ストリップ劇場を始め
百軒店の至る所に風俗無料案内所が設置され
百軒店の街を取り囲む様にラブホが立ち並ぶ…
周辺には
いわゆる『キャッチ』と呼ばれる
風俗の客引きがたむろをする
何とも言えないアンダーグラウンドなエリア…
それが渋谷百軒店だ。
博多の『八兵衛』の八島のヤソキチさんが
『ガンさん百軒店に新しい風を吹かせて風穴を開ければ?』と言った。
風穴ね…(-。-;
開くかね?風穴…
散々悩んだあげく
清水の舞台から…いや
地上1,000メートルから
落下傘も付けずに飛び降りる覚悟で
俺は出店を決めた。
予想通りお店は閑古鳥の鳴く日々が続いた(≧∇≦)
あの百軒店のお店を繁盛させる努力と言ったら
そりゃ一言二言では言い表す事の出来ない悪戦苦闘の連続だった。
あれから7年。。。
渋谷百軒店には完全に新しい風が吹き始め
見事に風穴は開いた。。。
今渋谷百軒店にはエネルギーの満ち溢れた若者たちが続々と感性豊かな店を出している。
その一つがこのお店
カジュアルフレンチ『GONZO』だ。
一階の路面で
なかなか良い面構え。
この4月にオープンしたてのホヤホヤです。
カンパチのカルパッチョは
オリーブオイルと石垣島の塩が味の決め手だ。
ガッツリ盛りのアンチョビキャベツ。
店の前を通りがかったら
『ガンさんっすよね⁉︎』と声をかけられ
『そーです私がガンちゃんです‼︎』となり店に入り調子に乗って記念撮影(-_^)
いやね
嬉しいワケですよやっぱ…
あの時
落下傘も付けずに飛び降りる覚悟で店を出して良かったなぁ~
って
心の底から思える瞬間。。。
まさか数年後の百軒店にこんな素敵な若者たちが店を出してくれるなんてね…(涙、、、
だから店を造るのって止めららないんだよな。。。
カジュアルフレンチ Gonzo 道玄坂
03-6416-3105
東京都渋谷区道玄坂2-19-3 ライオンズマンション1F
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13180631/
■俺は独立を果たした時の『顔』が好きだ
私のお店で約12年頑張ってくれた
岩崎与平が甲府にて独立を果たした。
店名は『鳥座』とりくらと読む。
岩崎与平とは不思議な縁で出逢った。
それは六本木の『くるくるBAR』で彼の母親と知り合いになり
息子である与平を紹介されたのだ
あの時スタジオムーンの金子氏に六本木に呼び出されなければ
岩崎与平と出会う事は無かったかもしれない。。。
人と
人の縁とは
実にかけがえの無い
不思議なものでございます。。。
俺は独立を果たした時の『顔』が好きだ。
独立した時は皆
期待と不安を抱えながらも
実に生き生きとした顔をしていて
見ているこっちの方も
何だか嬉しくなってしまいます。
甲府『鳥座』
良いお店です‼︎
甲府市太田町3-11
※岩澤博のブログ「ガンさん日記」より、抜粋してお知らせいたしました。