■受け継がれる感動
元々『海味』はわりと気軽に入れるお鮨屋さんで
僕もお店が暇な時
店を離れて一人でふらっと訪れてカウンターに座り
常連さんと仲良くなり盛り上がる…
と、言う様な
何処にでもある鮨屋に思えた。
しかし
大将である長野さんの『鮨』に対する情熱は半端なく
見る見るうちに鮨の世界で頭角を現し
予約困難の大人気店となり
とうとうミシュランで星まで獲得してしまうという偉業を成し遂げてしまった。
そして僕は
予約困難になってしまった『海味』から
自然と足は遠のいてしまった。。。
そして9月10日
ニューヨークにいた私の元に訃報が届いた
『海味』の大将の長野さんが亡くなってしまったのだ。
まだ52歳の若さであり
死因は喉頭癌だった…
数年前に『海味』で修行を積む天本君と出逢ったのは
中目黒の『魚哲』と言う居酒屋だった。
以来僕と天本さんは度々連絡を取り合う様な仲となった。
天本君は『海味』の三番手。
二番手は博多で独立を果たし
既に予約困難の大人気店となっているらしい(ポニー中尾談)
その天本君も数年前に『海味』を離れて違うお店で修行の旅に出ていた…
その天本君が
期限付きで『海味』に戻って来たと聞き
早速天本君に連絡を入れたところ
偶然にも予約が取れてしまったのだ(^^;;
今は亡き大将の長野さんを偲んで僕は『海味』の鮨を堪能した。
左の彼が天本君。
右は龍君。
結論から言おう。
正直泣けた。
鮨を喰いながら泣けて来た(^^;;
この若者二人に
大将の長野さんが乗り移っていたかの如く…
いや
完全に乗り移っていた
素晴らしい『鮨』を食べさせていただきました。
もはやこれ以上の表現の仕方が見当たらない。。。
天国の長野さん
素晴らしい若者を育てましたね
あなたの創り上げた『海味』は
あなたが旅立った今でも『海味』のままですよ
今更ですが
心より長野さんの御冥福をお祈りさせていただきながら
『海味』の鮨を食べさせていただきました。
天本君
龍君
そして
天国の長野さん
ごちそうさまでした
感動しました。
■地位も名誉も金も無い人間が
他人に対して嘘をつかない事
時間を守る事
約束を守る事
お金の貸し借りをし無い事
他人を裏切る様な事は絶対にしない事
他人を裏切るくらいなら
裏切られる人間になりなさい…
他人様に世話になり恩義を感じたら
恩返しをしなさい。
そして
他人の心の痛みがわかる様な人間になれ…と。
世の中で
地位も名誉も金も無い人間が
他人様から信用を得るには
最低これ位は守れよ!って
決して口に出して
言葉で言うタイプの人間では全く無かったけど
生き方で
生き様で
背中で教えくれたのが父ちゃんと母ちゃんだった。
母ちゃん
父ちゃん
俺はもしも生まれ変わって
そして両親が選べるならば
絶対にまた
お父ちゃんとお母ちゃんの元に産まれて来たいっス(^^;;
■あと一月でクリスマスだね
自分の母ちゃんは
生きてはいるのだけど
脳梗塞で倒れてからは
要介護5に認定されて
殆ど寝たきりの生活になってしまい
更には呆けもかなり進み
生きていても何も楽しみ無い状態で
ここ数年間生き続けているのです。
その介護施設を訪れて
身体と頭の中の
不自由な母ちゃんと会う度に切ない気持ちでいっぱいになるのですよ…
いつも寝たきりだから
母ちゃんの目線に置いてきたクリスマスツリー
このツリーを見せたら
少しだけニヤリとした母ちゃん…
嬉しかったのかな⁇
でも
嬉しいのは俺の方だったョ
だってさぁ
いつも無表情なのに
少しでもニヤリとしてくれたもんね~^_^
母ちゃん…
あと一月でクリスマスだね…
※岩澤博のブログ「ガンさん日記」より、抜粋してお知らせいたしました。